「ただいま」とドアを開け、まだ、ほとんどインテリアと呼べるもののない我が家のリビングへ。すると、ありました、“the chair”が。高価な椅子だからと言って、決して主張しすぎることなく、しかし、とっても品の良い存在感を放っていました。座面の黒い、やわらかそうな皮が「どうぞ」と私に声をかけてきます。
深呼吸をして、ゆっくりと腰をおろします。皮の座面が、私の体重を心地よく支えます。上品な曲線を描く肘掛けに、両手をのせます。すべすべした木の肌触りが、しっくり腕に馴染みます。そして、背もたれに、そっと背中をあずけると、何とも言えない安堵感を感じます。からだに吸い付くように、しっくりとくる椅子です。へたなマッサージチェアに座るよりも、ずっと身体によいのではないかと思わせる座り心地です。「“the chair”と呼ばれるだけのことはある」と実感しました。座った人にしかわからない、贅沢な時間を与えてくれる逸品です。世の中には、椅子マニアと呼ばれる人がたくさんいるようですが、座り心地の良い椅子を集めてみたくなる気持ちがよく分かります。
私は、“the chair”に座りながら思いました。<もしも、家作りを『オーディンホーム』さんにお願いしていなければ、“the chair”をはじめとする北欧家具の素晴らしさを知ることもなかっただろうな>と。そして、<森さん、井下田さんとウッドデッキの塗装をして、ビールを飲まなければ“the chair”に座ることはなかっただろうな>と。そんな私が“the chair”に座っているのです。感謝です。
そして、もう一つ“the chair”に座って思いました。家作りが完了し、我が家の輸入住宅建築大作戦は、第二章インテリア編が、ゆっくりと始まっていくのだと。 |